ピピリ歯を治すの巻
不正咬合について
2002年12月
ピピが最初にあごのアブセス(膿瘍)を患った2000年5月頃から、いつもアゴの下が濡れていて、
なんでよだれが出るんだろう?と思っていました。
最近では、固い餌も食べず柔らかい物ばかり少しだけ食べる状態でした。
これはその時、膿を出すために何度も注射針を刺したため噛む筋肉が傷ついて弱って来たのだろうと考えていました。
先日、ピピの歯を見た時なんかおかしい?と良く見ると。
下の切歯の間が黒くなって虫歯のようです。そしてひょろひょろと伸びています。
Before After 抜歯後
説明 かじりまくりの文平の歯
翌日病院にいって診てもらったら、「不正咬合」でした。
げっ歯類ではないフクロモモンガですが上下の切歯は伸び続けます。
ピピリの歯は、グラグラになって黒い部分からは出血していました。
「トシだからニッパーで切ると割れたりヒビが入るのでグラインダーで削ろう。」
と言う事になって、麻酔をかけて歯先から1/3程削ってもらいました。
手術は10分弱で、それから3分位して先生が「オハヨー」と声を掛けると動き始めました。
「これで様子を見るけれど、年をあけてまだグラグラなら抜いてしまおう」とのことです。
抜いても柔らかい物は食べられるので大丈夫だそうです。
化膿止めの薬をもらって帰ってきました。
4日たって診てもらうと、かなり固定されてきているのでこのままで大丈夫そうだとのこと。
薬は続けると体に悪いので止めましょう、という事でした。
歯を削ってから十日ですが、餌の量も増え水も上手に飲めるようになり、ウンチの数も増えて
体重も50gちょっとだったのが65gになり、力も強くなって毛艶も良くなってきました。
でもまだ、かじりま専科(ペット用ビスケット)をガリガリという訳にはいきません。
考えてみると何年間もピピリはこの状態にあったわけで、飼い主として申し訳ない気持ちです。
このまま元の体重180gになってもらっては困るけど、最低100gには回復してくれればと願っています。
2007年追記
フクロモモンガの抜歯は「最終手段」です。
もう抜歯するしかない状態だったのかもしれませんが、
なんとか少しだけでも可能な治療を探して試してみるべきだったと思っています。
抜歯以降、なんとか奥歯を使って苦労しながら食事をする姿は痛々しいものでした。
最悪「流動食」になった場合2〜3年であごの骨が溶けてなくなる可能性があるそうです。
抜歯は安易にするものではありません。