(エリザベス)-カラーの考察 (自咬時の対策について

カラー : collar = 襟(えり):コーン状の筒を首につけて頭を覆い自咬を防ぐもの

この記事はりょうきさんから、フクモモ達の役に立てればという願いから頂いたものでほとんど原文のままです。
不幸な結果に終わって本当に残念でなりません。
                           2008/春
りょうきです、以前おっさんがペニスの自咬をして以来です。

再びおっさんが自咬(?)を始めました。
今度は左後ろ足です。

数年前から、後ろ足が若干調子が悪い傾向があり近頃はその傾向も影を潜めていたのですが
先週の月曜日辺りに再び気にし始め、木曜日には異常なし。
土曜日AM0:00の時点で足が腫れあがっていました。

見たところ、左後ろ足小指の爪を齧った
もしくは折れてしまったようで、左足指全体が通常の三倍くらいに腫れあがりました。

夜があけて直ぐにエキゾチックペットクリニックに行き先生のお時間が無かったのでざっくり診察していただいたところ、
1)骨に異常はなさそう(あったら動けない)
2)傷を気にし、舐めるので炎症を起こしている
3)カラーを巻くことは難しい
A)高齢であるため麻酔は不安(7〜8歳)
B)部位が足なので、意味が薄い

以上の点から、抗生物質の処方のみを頂きました。
私の出来る対策としては
1)ご飯を気をつける
2)断固舐めさせない
3)爪が引っかかった可能性があるので寝床を変える

命に別状は今現在ないし、食欲・排泄もあるならばこの一週間が勝負だと言われました。
まだ頑張れば治る可能性があると聞き、安心してでも本当にどうにかなるのだろうか?と
不安で思わず涙が毀れてしまったのですが先生から

「自咬をして、手術も何度もして、遠くから通ってたのにでも頑張っている子がいるよ。その子は今も元気だよ」
といわれて、直ぐに茶太郎君と思い当たりました。
勇気を頂きました。

足は動くとどうしても取れてしまうのでいくつかカバーを考案しています。
成功するか否か分かりませんがまた追ってご連絡いたします。

内容はサイトに公表して下さっても構いせん。
同じように困ってる方、今後困るかもしれない誰かの
力になれたらと思います。

【後日】
おっさんの自咬対策をこちらでいくつか試したのですが、正直お手上げ状態です。

試したのは以下
1)綿の手袋に穴を開け、手足を指の部分に入れてとめる
→大暴れして直ぐに取れてしまいました

2)トイレットペーパーの芯に手足を入れる穴を開け全身コルセットにして背をリボンできつくとめる
→これもやはり取れました

3)足にガーゼをし、余った手袋を利用してズボンを縫い肩から左足を通してリボンを結び、腰でとめる
→足の付け根が上手く入らず失敗

足の爪がなくなってしまったので、衣装ケースを利用した平面ケージを作ってその中に入れたのですが
拘束されたストレスと、ケージの変わったストレスとで別の場所まで自咬し始めました。

今度は左前足…左後ろ足は完全に爪を咬み切りついに血が出てきました。
飲み薬の副作用も出てきています。

カラーも考えたのですが、かなり難しそうです。

1)私と家族の帰りはいつも遅いので
食事を与えられるのが朝8:00まで、夜は12:00以降になること。

2)おっさんは前回のペニス自咬もあり、ペニス脱を引き起こしています。
なのでカラーをすると、ペニスの手入れが出来なくなり乾燥してしまう恐れがあること。

職場に連れて行けたらベストなのですが恐らく連れて行ったら連れて行ったで慣れない場所でのストレスが爆発すると思われます…。

すでにもうノイローゼ状態で指を齧っています。
ミルワームを殺しては投げ捨ててを繰り返していますが直ぐに飽きて指をまた齧る…。

治療のためとはいえ、これ以上ストレスを与えていいのか悪いのかまだ食欲はありますが、
段々落ちているのも確かです。
明日、日記にあったテーピングを購入して足輪、もしくは首輪を作ってみようと思います。

【さらに後日】
2月9日におっさんは他界しました、ご心配お掛けしました…。

結局、自咬はおさまることなく最後は苦しい思いをさせてしまいました。

今後他のももんがの役に立てるよう今回私が試した方法をお知らせします。


まずトイレットペーパーの芯に穴を四つ開けて
手足が出るような体のカバーを作成しました。
が、すぐに暴れて抜け落ちてしまい、失敗…。

【用意するもの】
・トイレットペーパーの芯
・アンダーラップテープ(テーピング時の皮膚の保護:被粘着タイプ)
・テーピング(柔らかいものを)

1)トイレットペーパーを用意
2)はさみで切る
※お尻と足の位置を考えて長さも調節する
3)手足の位置に穴を開け
4)アンダーラッピングテープで四辺をカバーする
5)アンダーラッピングテープと芯をテーピングで止める
※このとき、ラピングテープがはみ出ないように
 でないと爪が引っかかって危険です
6)手足の穴にも4と5を行う
7)首辺りと腰辺りにリボンをテープで貼る
8)装着予定図

多分手足が直ぐすっぽ抜けます…

次に紙コップでカラーを作りました。
これは一時しのぎには悪くはないのですが
紙コップを舐めて舐めて齧って穴を直ぐに開けます。
持って30分〜二時間程度でした。
応急処置には使えると思います。
ただし、衛生面に問題がありです。
食べ物と水が溜まりあっという間に首元がべちゃべちゃになります。

【用意するもの】
・紙コップ
・アンダーラップテープ(テーピング時の皮膚の保護:被粘着タイプ)
・テーピング(柔らかいものを)
・ビニール紐(緑の線)

1)紙コップを用意
2)はさみで縦に切る
3)底面に首の穴を、外へ開くように開ける
※ファーストフードの飲み物のストロー口のように

★首輪作成
4)アンダーラッピングテープを二つ折にする
5)ビニールテープを乗せる
6)ビニールテープを挟んでアンダーラッピングテープを三つ折にする
7)折ってビニールテープ入りのアンダーラッピングテープを
  テーピングで完全に包みこんで首輪完成
※アンダーラッピングテープはみ出てると爪が引っかかります


8)首輪のビニールテープが紙コップの切り口付近に来るように
  紙コップの首穴の内側につける
  つけるときに、若干はみ出した方が良いです
※簡単に抜けなくなる
 首が摺れて傷つきにくくなる
9)紙コップと首輪をテーピングでしっかり止める
10)完成

【付ける時】
首を少し伸ばさせて、さっとつけて緑色で示した紐を結います。
首の様子を見て、OKだったら紐の余った部分を紙コップにテープで止める
紙コップの開いている部分はテープで止めておく
これで完成です。
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最終的に使えると思ったのが、コーラのボトル製のカラーです。
作り方およびつけ方は紙コップと同じ。
ですが、ももんがが噛み千切れないことと汚れても染み込まないので紙などでふき取れること。
そしてコーラのボトルは、元の形がカラーに似ているのでとめやすい、というのが利点です。

以上、カラーの考察でした。


ポッコリランドから:
E-Collar(エリザベスカラー)については形状や作り方など以下のサイトが詳しいです。
http://www.suzsugargliders.com/ecollar.htm

実際にやってみて最もたいへんなのは装着です。
暴れているところに、ちゃんと着けるのは相当困難です。

もうひとつは首に着けるので締め付け具合がデリケートです。
緩ければ簡単に取ってしまうし、きつければ窒息します。
装着してしばらくの間は目を離さず、鼻の色の赤みが紫になるようならすぐに緩めてやらないといけません。

りょうきさんには本当につらい中、記事を頂いて本当に感謝します。
ポッコリランドでも自咬は一番つらい出来事でした。
おっさんとあねご、2匹の冥福を心からお祈りします。



ポッコリランド  2008