モモリと30号
モモリとポッコリ30号  2001/01/13            モモリ 2006/04/03
モモリ 2006/05/18
2006年5月12日 モモリが神様のもとへ帰っていきました。
1995年6月25日にパパとままが一緒に立町のタブチペットでトトリとつがいで買って来て以来、
11年間パパとママと暮らしてトトリと一緒にポッコリランドに32匹のベビーをもうけました。
仔食いや育児放棄などのトラブルがなければ40匹近い仔を生んでいたと思います。

買ってきた当時、今から考えると大きさは2匹とも袋を出てから半年くらいは経っていた感じでした、
その秋にピピリが生まれているのでオスの性成熟12〜15ヶ月から考えて
1994年の夏から秋にかけてが誕生日にあたり袋から尻尾が見えたりしたのは
1995年のお正月前後のはずで、およそ12年に近い年月を生きました。


トトリとモモリは馴れなくて、買って来てから触りたいけど触らせません、
ケージの中では元気な姿も観察できないので風呂場を締め切って
暗いままじゃ見えないから赤い電球を買って来て点けて
つるつるの風呂場じゃ遊べないからスダレを吊るしてそこで遊ばせて見ていました。

モモンガは買ってきたけどそれがどういう生き物かサッパリ分からないので
ペットの本や図書館で調べてフクロモモンガだと分かったのは買って来てから一月くらい後でした。
イノシシのウリ坊のように大人になったら縞が消えてタイモモになるのだろうと思ったりしてましたからね(笑)

3年余り前に連れ合いのトトリを亡くしてからモモリは一人で暮らしてきました。
10歳近くになると、それまでちょっかいを出すとムキになって怒っていたのが達観したのか面倒になったのか
少々の事では怒らなくなり性格も丸くなってきました。
遊びに出してもいつまでもケージのポーチから出てこずに、無理やり出してもすぐに戻ってしまい遊ぶのにも飽きたようでした。
ご飯も少しだけ食べゴロゴロして、お水をカチャカチャ何度も飲んで大きい声でシーシー言ってウンチとオシッコをする毎日でした。

そのモモリも7日に倒れ12日に亡くなるまでの間、ままとパパを一生懸命に頼ってくれました。
触られるのをあれだけ嫌がっていた仔が、調子の悪い時にはままやパパの手の中でしかゆっくり眠れず
ままは11年分可愛がってやれたとしんみりしていました。


不幸続きでこたえたのもあるけど、死んでしまって分かったのはモモリの存在の大きさでした。
やれ、ポッコリランド10年!とか言ったところでモモリが10年生きているから10年なわけで
もうすぐ11年だけど、空しい11年になりそうです。

なんだか、永い永い夢から醒めたような気持ちが、魔法が解けてしまったような気持ちがします。
11年は永かったなあ…、買って来た日のことを遠い昔のように想い出します。
 
お別れ

5月1日にシッポを怪我しているのを発見して、昔やったとおりにイソジンで消毒して様子を看ていましたが
それでも心配なので6日に病院に薬だけ貰いに行きました。
抗生物質の入った軟膏です。

翌7日の午後、ままが何か音がするのでモモリの様子をみると後ろ向きにひっくり返って弱っているのを見つけて
慌てて病院に連絡すると午後休診にもかかわらず先生がすぐ連れてくるようにとの事で診てもらったのですが、
点滴をしてもらって少し回復したのですが朦朧としている感じではっきりしません。
シッポの怪我は自咬症の可能性が高いとの事でした。

うちに連れて帰ってからはままの手の中とポーチとホカロンで保温に努め
水分を摂らせて体の中の悪いものを排泄させるように言われていたのでポカリをやろうとしたけど飲まず、
それならとモモリの給水器を口元に持っていくと自分の匂いに安心したのか水だけは舐めました。
しかしどんどん弱ってきて夜半にはいつ息を引き取ってもおかしくない状態になってしまいました。
それでも少しだけ水は舐めます。

もうだめだろうと思いながらも続けていると、朝方になって水を飲む力が少し強くなってきてポカリもすこし舐めるようになった。
自分でも少し動けるようになったが大変なことになっていた。
動きがおかしい、同じ場所で左に回る。
よく見ると首は左下を向いたままで左の手足が思うように動かないようだ。
先生が「傷を放っておくと血管に血の塊が出来て血栓ができる恐れがある」と話していたがその可能性が高い。
要するに首から左半身麻痺の状態になった。

水を飲むポカリを飲む流動食のメイバランスも飲めるように回復してきたがすべて口元に持っていってやらないといけない。
運の良いことに??先日からままがひどい下痢になって仕事を休んでいて長引くからと言われままも絶食で点滴を受けながらの
看病になった。

動物の回復力に期待していたところ10日には少し前に進めるようになり首も少しだけ持ち上がるようになってきた、
しかし怪我をさせてしまったのか左足が腫れて踵の後ろに薄い引掻いたような傷がある。
病院で腫れの引く注射をしてもらった。

12日、腫れは引かず段々に弱ってきている。
ままが時々様子を診ていたが23時前に見ると息を引き取っていた。
様子からして亡くなったばかりだった。

         < モモリの経過詳細 >
 
 
モモリや
うちに来て次の年の春だったかねえ、トトリと一緒にベビー2匹を連れて一家でケージを脱走したことがあったね。
ままと必死になって探したら隣の部屋のパパの本棚の本の裏側に潜り込んでいたよね。
ままが、トトリは新天地を求めてみんなを連れて脱走したんだろうけど
モモリに「こんなに何も無いところに連れてきてどうしてくれるのよ!」と怒られたんじゃないかなって言ってたよ。
本は齧ってあるしオシッコは染みになってるし、まあでも仕方ないよね。

それにしても頑固だったねえ。
爪切りが嫌なのはよく分かるけど、いつも暮らしているポーチごと捕まえて足だけ出して爪を切ったら
こんどは藁巣に入って一週間や10日はポーチに帰らなかったよね。
ポーチに居るとまた爪を切られると思ったんだね、ごめんよ。

モモリは本当によく水を飲んだね、他の仔の2倍近くは飲んでたんじゃないかな?
どうしてなのかは教えてくれなかったけど、弱酸性の水は体に良かったのかね?
亡くなった澤先生にフクモモの寿命の世界記録を目指したらって言われてその気になってたけど
寿命もともかく、やっぱり健康で元気なのが一番大切な事なんだね。

どうやってままをあんなにひどい下痢にしたんだい?
仕事に出ていたらモモリの具合が悪くなっても気づかなかったし
看護もしてもらえなかったからね。
長生きして魔法が使えるようになったのかな?
ままにみんなを守る事が大切だという事を伝えたかったんだね。

モモリや、とうとういってしまったね。
そう、そっちにはポッコリランドで一緒に暮らしていたみんながいるもんね。

わかってた事だけど、こんなに寂しいとは思わなかったよ。

 
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