幸の便秘

おしっこは普通に出ています、おしっこが出にくいのは深刻で急を要します。

幸も目が開いてから一年半、大きくなって先日体重を測ると145gになって「ちと」小太りでいい感じになった。
1〜2週間前からたまにシーシーという声が聞こえたりして、
それが先日の茶太郎の自咬の声を思い出させて寝入りばなを何度か起こされたりしていた。
この日記を始める数日前に、餌を取り替えるときスノコの下のペットシートにたくさんのうんちがあって
「やはり便秘気味だったのが出たのだろう」と思っていた。
だからここ十日位、アリメペットは食べない仔なので人間用のビオフェルミンを耳掻き一杯くらい舐めさせてきた。
(ビオフェルミンはそのまま口元に持っていくとフクモモは自発的に舐める、いい匂いがするらしい)
 
7/04 連休中で、飼い方のページの更新を進めていたのだが  -
幸がしょっちゅうシーシーと鳴くので便秘気味なのは承知しているから
運動させようとケージから出すついでにお腹の様子を見た。
しかしこの時期のフクモモは太ることが多いので「太ってお腹が大きいのか」「便秘で大きいのか」判断できない。
オマケに母の小梅譲りのワガママぶりでちょっと気に入らないとすぐにギャーギャー怒るから、お腹を触ったのが
「気に入らないのか」「痛いのか」…分からない。
元気なのは普通通りで有難いが、食欲も普通どおりあるからたくさん食べると一層不安になる。

夕方になっても様子が変わらないので水分を摂らせようと買い物に出た。
幸は普段からほとんど水を飲まない。
ゼリーは水代わりになるからペットショップで「昆虫ゼリーサムライ」とフェレット用の「チキンゼリー」を買い、
スーパーを2軒廻って以下を買ってきてやった。
・ヤクルト300VLT-------------最初にやったからか1ccくらいは付き合いで舐めた。
・梨(初物)------------------匂いを嗅いだだけ
・スイカ---------------------匂いを嗅いだだけ
・バヤリースとろける桃ジュース-- 口をつけただけ
・フルーツゼリー白桃果肉入り--- 匂いを嗅いだだけ
・とろけるプリン---------------匂いを嗅いだだけ
・ポカリスウェット--------------口をつけただけ
素性が分からないのであまりやりたくなかったが…
・フェレット用チキンゼリー------- 興味なし(期待度は大きかったのだが)
・昆虫ゼリーサムライ-----------ひとくち溜まった汁だけ舐めた(樹液つながりか?)

もう、仕方がないからメイバランスを開けてやる。
・メイバランス(バニラ風味)------4〜5口だけ(他の連中は5cc程度は一度に飲むのに)

夜になって電話でままに相談すると、牛乳に蜂蜜を溶かしてやるとどうかと言う。
上に書き忘れたが「蜂蜜は便秘に効果がある」ので、
そのままの濃い状態は問題があるからお湯で少し薄めてやったが全く興味なしだった。
牛乳をやるとフクモモは下痢をするので牛乳+蜂蜜は高い効果が見込める。
・牛乳+蜂蜜------------------興味なし
水分の補給には万策尽きた。

夜半になって10分おきくらいでシーシー鳴くようになって様子をみると、さすがに動きたくないのか元気もない。
やるわけにはいかないが元気さの確認にタラ珍を見せると飛びついて来る。

そこで幸にしても他の連中にしても肉類は大好きなのでスープを作ってみる。
水1カップ弱に、焼き鳥の串1本分位の脂をよけた豚肉と鶏肉を入れて弱火で煮て、
塩を一つまみというよりほんの少し入れた。
さまして小さい器に移して祈るような気持ちでやると、飲んだ!
脂肪や塩分が体に悪いとか言っている場合じゃない、とりあえず5ccくらいは飲んだから一安心した。

むかしからピピリや他の仔達も便秘の時には、ままがタッパにぬるま湯を張ってパパが保持して
ゆっくりお湯に下半身を漬けて、ままがお腹をなでてやるとスルスルとうんちが出てくる事が多かった。
ちょっとでも気に入らないと怒る幸にそれをひとりでやるのは困難だが、もうやってみないわけにはいかない。
タッパが見当たらないのでラーメンどんぶりで代用しよう、不衛生だとか言ってられない。
ぬるま湯を張って下半身を漬ける所までは案外簡単にいったがお腹をなでさせない。
暴れるから中止して体が冷えないように莫大なティッシュのごみを出して終わった。

問題はポーチの中でシーシー鳴いているだけで外に出て排便姿勢をとらない、そうしないと出るものも出ない。

10分間隔位で鳴くから心配で寝られない、もうこのまま朝まで起きていて病院に行くしかない。
 
7/05   
       移動ケージ                移動時         タレビン(弁当の中の醤油入れ)
朝8時半ごろ病院に着いたが、まだ閉まっているので50メートルばかり離れた神社の境内の木陰で幸の様子をみた。
初夏の緑の匂いが立ち込めているので盛んにケージの上の穴から鼻をだして匂いをかぐ。
丁度いいからタレビンに入れてきたポカリを穴から差し込むと、飲んだ!タレビン1本分だがやっと飲んでくれた。
- 病院で -
最初に診てもらう。
「う〜んこれはねぇ、ちょっと持ってて」と幸をお腹を向けて持っていると、
先生はドルバロンを取り出し一滴総排泄孔に垂らして、
チューブの先端を総排泄孔に3〜5ミリ差し込んで少しあふれて出てくるくらい(と言ってもほんの少し)
注入してちょっと動かした。
とたんにぷりぷりっ!と1cm半くらいのうんちが二つ出てきた。
書くと長いが実際の治療時間3秒で、昨日からの徹夜の心配と不安が解消した。

- コメント -
うんちが出口にくっ付いて出にくくなって、
軽い炎症を起こすから腫れて一層出にくくなる。
ドルバロン(状態はゆるいゼリー状の消炎剤)で潤滑してやって、炎症を鎮める。
炎症が引くまで数回続けるように。
下剤などは危ないからよっぽどでないとやらないほうがいいよ。

ドルバロンは先日の茶太郎の分がうちにあるはずなのでそのまま帰ってきて
仕事なので、フルーツの餌をつくり昨日の残りのスープを置いてやって出かけた。

帰ってきて治療しようとしたらドルバロンは茶太郎と一緒に伊豆に行っていた。
案の定スープだけ飲んでフルーツはほとんど食べていない。
うんちを確認すると、小さいのを5〜6こしていた。

さすがにお通じがあったので、今夜は一時間に一回くらいのペースでシーシー鳴く位になった。

 
7/06 夕方再び病院に行ってドルバロンをもらってきて、
さっそく先生がやったようにするが暴れるので難しい。
すぐには出てこなかったが数秒しておしっこと共に米粒半分くらいの硬そうなのが7粒くらい出てきた。

たまにシーシー言っているが相変わらずポーチの中や藁巣の中で、外で排便姿勢はとらない。

23時、餌の前に飲み物を試す。
・メイバランス 5回程度付き合いのお愛想程度になめる×
・蜂蜜パン ×
・ポカリ ×
食欲の確認に ウインナひとかけ ◎

遊ばせていると枕の上に米粒5個分くらいの大きさのうんちをしているのを見つけた。
ティッシュで取るとねっとりしている。
疑問に思っていたが昨日の朝、病院でやっと出てきたうんちもカチカチの黒いものでなく
どちらかと言うと明るい色のみずみずしいものだったし、ケージのものは時間が経って乾燥していたので分からないが他にすぐ見つけた小さなものは普通の硬さだった。
今日の夕方ドルバロンと一緒に出てきたのが硬そうだったくらいである。
この様子では水分の不足で便秘になっているとは考えにくいので調べてみた。
ワセリンやグリセリンといった鉱物油が下剤として働くのは識っていたが、
食物脂肪も同様に便を通過させる潤滑材として働くらしい。
意を決して豚肉の脂身をやってみる、といっても三枚肉の脂身を茹でて切り、7ミリ角の板状くらいにした。
残りの部分を噛んでみるとまるでゴムみたいな弾力である。
幸にやって一瞬ためらって取ろうとしたがもう放さない。

寝る前にもう一度ドルバロンをやるがもううんちはでない。
後は総排泄孔の腫れを引かせてシーシー鳴かなくなるまで続ける。
 
7/07 出かけるから心配なので、スープを少し入れておいてやる。
ゆうべは何度かシーシー鳴いていたが回数は少ない。

夜、ドルバロンをやって遊ばせ餌を作る、普通の餌に戻す。
うんちの量が少ないのは果物ばかりで固形物が少ないからだろう。
焼き芋も入れトウモロコシも入れた、枝豆は豆をだして薄皮をとって入れた、
カマボコは気が引けたがいつもの半分にした。

水の状態が悪いのかもしれないので、給水器を洗って新しい水にした。
遊んでいるのを戻したらやっと水を飲んでくれた。
 
7/08 あさ、トウモロコシを食べている、ほとんど普通になったように感じる。

夜餌をやる時にみると、うんちは通常に戻ったが様子からしてゆるい感じで出て固まったように見える。
餌は普通どおりに戻して様子をみよう。
もうほとんどシーシー鳴かないのでドルバロンもやめる。
 
07/09 シーシー鳴いたか?と思ったら別の音だったりするくらい鳴かなくなった。
とにかくもりもり餌を食べている。

食べ過ぎてまたうんちがつまって困らせるなよ。
 
後記 便秘について調べた時、いつもやっている焼き芋やトウモロコシや枝豆さらに果物などは
便通に良いものばかりで、どうして便秘になったのか分からない。
先生は時期的に多いと言ったが詳しく聞くのを忘れてしまった。
うんちが乾燥などでという話もあったがどうして出口に詰まったのだろう?
元々、水を飲まない仔なのが原因だろうか?

途中でやったブタの脂身の効果は分からずじまいで残念だった。

今回の幸の便秘だが、便秘にも色々種類があるだろうからここに書いたようにいくとはかぎらないだろう。
もし、シーシー鳴くようならまずおしっこが普通どおりに出ているか確認しないといけない。
万一おしっこが出にくいなら、直ちに病院をさがさないといけない。
うんちの場合ならヨーグルトやアリメペットで様子をみて、だめならビオフェルミン、
それでもだめなら病院を探しておくほうがいいかもしれない。
つまらない心配はなんの解決にもならない、まず電話で「こういう症状だが診られるか」と問い合わせること。


ドルバロンの衝撃的な効果は、出た瞬間は薬の効果ではなく
ゼリー状による物理的な効果と、冷たいものが触るなどの温度的なものが作用しているはず。
ドルバロンがなくて緊急の場合は、
ゆるめたゼリーなどをシリンジで総排泄孔に少し注入すると同様の効果が期待できるかも知れない。
その後病院で診てもらえばいいわけで時間稼ぎにはなるだろう。
とはいえこれを実行して大変なことになったじゃないかと詰め寄られても困るので、
万一の場合は自己責任でお願いします。


 
2007/07
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