チビリの病気についての
治療経過
2004年5月

4月19日(月)

とにかくすぐ近くのU動物病院で診てもらった。
30代半ばの先生だろうか、「フクモモは初めて診るので」と言う事で、
浸出液を綿棒で採り顕微鏡で調べて、
「悪い細胞はないようだけど、フクモモの細胞を見るのも初めてだから評価のし様がない。」
との診断でした。
「抗生物質を出すけど、種類が色々ある中の一番安全なもので
量はハムスターなどに準じて調整します。」

それでその薬を1日2回朝晩1滴ずつやると、三日位で浸出液が減ってきた。
しかしその状態が続くばかり。

抗生物質の投与は7〜10日が限度だから、後は本人の回復力に頼るしかない。
費用:1750円

※費用についての記載は問題があるはずですが、動物病院の費用は高いと尻込みする人もいるので敢えて書きます。


4月30日(金)

本で調べて設備が整っていていろんな検査も出来そうなT動物病院を見付けた。
通うにはちょっとつらい距離だけど、病名が分からない事には話しにならない。

診察室に案内した看護婦が院長に壁のインターホンでフクモモの来院を告げると、
電話の向こうで「抗生物質を注射して、抗生物質の薬を出しておけ」と言っている。
診もしないで処置しろとはありえない話しで頭に来たところに、
当然看護婦は注射をするというので、そのまま帰ってきた。
院長はエレベーターで降りてきたが70過ぎの年寄で孫と遊ぶのが忙しかったようです。

費用:当然0円、しかし交通費は4500円。


5月6日(木)

連休で病院に連れて行けなかったが夕方時間の都合がついて、
これも本で調べたK獣医科で診てもらった。
実は、30日のT動物病院の帰りに立ち寄ったのだが手術中で日を改める事にしていた。

30代後半に見える先生で、ここでも顕微鏡で細胞の検査をした。
「活発な細胞も見えるが癌の可能性は低いと思う、それに癌の膨れ方とは違う。」
「それに治りかかっている様に見えるからイソジンで毎日消毒するように。」
少々安心したが、薬がイソジンだけでは心許ない。

大阪と神奈川に自分が教わった詳しい先生がいるから、
そこに今日採った細胞を送って検査して貰うそうで、結果は週明けの10日以降に電話でとの事。
当分このT獣医科にお世話になろうと思う。
費用:3700円


5月11日(火)

先生から検査結果の電話あり。
悪い細胞は見つからなかったそうで、とりあえず安心する。

しかし、治りかけているとか良くなって来ているという感じは全くない。


5月15日(土)

昨夜見てみると浸出液が増えて元通りに悪くなっている。
さらに左胸に今度は小指の先ほどのグリグリが出来ている。
すっかり暗い気持ちになった。

今日は土曜で昼までしか病院は開いていないが、
もうひとつ心当たりのあったTS動物病院に電話したら「そんな動物診られません!」
とえらい剣幕で断られた。(物には言い様があるんだけどね)

そこで大阪のクウ動物病院にママが電話して広島でフクモモを診る事の出来る病院はないかと
尋ねると丁寧に対応して頂いたが、残念ながら広島には心当たりがないとの返事だった。

で、再びK獣医科に行って診てもらった。
左胸のグリグリに注射器を刺して内容物を採ると、ピンク色の液体が1.6cc採れた。
これを詳しく検査して見るそう。
左脇腹のグリグリは傷口が袋の中に開いているし、同時にやると負担が大きいと言う事で見合わせる。
薬は検査結果が出てからと言う事。
費用:2100円


5月18日(火)
昨夜、薬をやるときに見たら胸のグリグリが大きくなっている。
心配なのでK獣医科に行って中身を抜いてもらった、今回は1.2cc。
中の液は少しだけ濁りが出て白い層もあり白血球が出ているかもしれないとの事。

前回の内容物の検査結果は、赤血球が少し混じっているが漿液ばかりだった。

薬を出してもらった。
ピンクの液体の抗生物質で、朝晩2回2滴ずつ飲ませて5日分。
ここまで、治療らしい治療はして来なかったので少し安心する。
費用:2600円


5月21日(金)

朝薬をやるときに見たら胸のグリグリが腫れてきている。
週末なので病院で処置して貰うのは明日の午前中までなので困る。
夕方ママが都合をつけて病院に連れて行ってきた。

胸のほうは内容物をぬいてもらった。
今日初めてお腹の方の内容物を採ろうとしたら液体じゃなくて組織で出来ている。
先生も首をかしげて、とりあえずイソジンで消毒して様子を見るしかないと言う。
こんなじゃ困るよ。
次はパパが病院に行って詳しく聞くしかない。
費用:3600円


5月22日(土)

夜、薬をママとやっているとママが悲鳴をあげる。
何?と思ってみると今度は右の胸にグリグリが出来始めている。
一体何が起こっているのか??
またすっかり暗い気持ちになった。
方法を考えないといけない。


5月24日(月)

病院に行って今度出来た右胸のグリグリを診てもらう。
大きくなるのが止まる可能性もあるのでこのまま様子を見る事にする。
左胸のグリグリはさらに少し大きくなっているがこれももう少し様子見。
注射とかで抜いたりすると、どうしても感染が起こり体が敏感に反応して
再び溜まり易くなるのはうなずける。

今の抗生物質は2週(14日)まで続けても大丈夫と言う事で今月一杯までやる。
袋からの浸出も次第に止まってきて、先生が綿棒で脇を押さえてもしみ出さなくなった。
しかし袋から胸にかけての濡れはひどくはないが続いている。
脇腹の腫れも少しだが小さくなった感じがする。

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先生に質問

Q:命に関わる状態か?
A:原因が不明でなんとも言えない。
脇腹の腫れは炎症で組織が肥厚している状態に見える。
腫瘍とは考えにくい。

Q:血液検査が出来るか?
A:人間用と犬猫用の2台の機械があり、やろうと思えば出来るが
試薬がフクモモに適合するか不明で出てきた数値に信頼性がない上に、
フクモモの健康な時の数字がないから比較出来ない。

Q:エンシュアが人間用なのでフクモモにやり続けた事が悪かったのじゃないか?
A:考えられなくはないが可能性は低いと思う。
不都合があればこういう局所的じゃなく、全身に症状が現れるはず。
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この漿液の溜まる腫れ物には菌性のものと無菌性があり、
無菌性については原因が不明で繰り返す事が多い。
犬猫では指の間に出来る事が多く、膨らんではじけて治る。
一番いいのは溜まる部分を包帯等で圧迫しておくと治るが、
フクモモの胸では圧迫のしようがない。

今日は触診のみ。
費用:560円


5月28日(金)

ここ数日多忙で薬は当然続けているか経過記録が出来ないのは問題。
しかし、チビリは序々に良くなってきたが浸出は繰り返す。

袋からの浸出は殆どなくなったり濡れていたりを繰り返す。
脇腹の腫れは小さくなったのが分かるが大きい時の1/2程度。
左胸のグリグリは前はパンパンだったが柔らかくなった。
右胸に新しく出来たグリグリは殆ど分からなくなった。
しかし、前にいきなり元通りに浸出した時のショックから簡単に安心出来ない。
薬をやる期限もあと3日、3日で完治するとは考えられない。
すると最低2週間の間をあけて再び薬という運びになるはずで、その2週間が恐い。

原因不明というのが一番困る。
昨日、麗ママさんからSBSのHPの中の血液検査のページの案内をもらって、
今日amazonに出典の本の注文を出したら発送が6月21日だと言う。
処方集というから今回の役に立つ事もあるはずなのに、これでは先生に伝えるには遅すぎる。
丸善が広島から撤退したのはかなりショックだったが、
まだ二つ大きい本屋があるので探してみたい。

相変わらずチビリは頑固者だ。
これは母親のモモリ譲りで、ポーチに入れたまま薬を飲ませるとケージに戻しても
すぐにポーチからあわてて出てもう入ろうとしない。
このポーチにいるとひどい目にあうと言う気持ちだろう。
今ではその日の内に戻るようになったが昔は1週間位入らず、
ケージの隅で丸くなっていた。
もう8年も一緒にいるんだから慣れてくれよ。

フクモモは薬をやる時当然嫌がるが、普段の嫌がりようとは違う。
チビリの場合は違いが少ないが自分の為にしてもらっているのが分かっている様子がある。
(普段の関係が必要だけど)


5月29日(土)

状態は改善されない。
やはり胸の濡れは続く。
左胸のグリグリが固くなって来ているのが心配である。
他はそれなりに落ち着いている。
少し痩せたかも知れないが様子だけは元気にしている。
31日の月曜には病院で診てもらおう。

皆さんから励ましのメールやカキコを貰って嬉しいやら申し訳ないと思う。
(本当に有難うございます)
薬が終ってからが本番かも知れません。


5月31日(月)

薬は今日が期限だが、たいして様子は変わらない。
病院に行く。
左胸のグリグリがかなり固くなっているので注射器で液をぬく。
かなり血が混じっている様で赤みが強くなった。
白血球も白い薄い層になって沈殿している。
しかし、出てきた量は少なくグリグリの袋自体が肥厚した様子だ。
右胸のグリグリは少しは大きくなっているがまだ様子見。
脇腹の腫れは小さくなったとは言え最大時の半分位でとまったまま。

薬はしばらくの間与えられないので、
左右のグリグリにコールドレーザーを各1分ずつ照射した。
これは波長によって殺菌や消炎や鎮痛の効果があるそうで
今日は消炎を狙っての照射である。
3日間位効果がもつそうで、これでグリグリの大きくなり方をみるそうだ。
帰りながら考えると、そんなのがあったのなら最初からやってくれよ、
と思ったが併用はタブーなのかも知れない。
費用:1790円

今日午後から本を探しに出かけた。
結婚以来本屋とは縁遠くなっているが、紙屋町の紀伊国屋と広島駅前の淳久堂に行った。
びっくりしたが時の流れか洋書自体が殆どなくなっている。(私も滅多に買うことないけど)
丸善が懐かしく、そして情けなくなった。

※文面については主観的(にしか書けない)な物ですから真実とは違う部分があるはずです。
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