ヤングやアダルトを迎える

念願叶ってフクモモをお迎えする事になりました。

お迎えする前にしておきたい事。

ケージ・巣(巣箱or藁巣)・ケージカバー・ポーチ・床材・給水器・餌入れ・お餌と準備は万端ですか?
元々その仔が使っていたモノを元の飼い主さん(元親さん)から一緒に譲り受ける場合は心配ないのですが、
ショップから迎える場合は事前に用意して、飼育する場所(静かな場所)にセッティングして置く事をお勧めします。

元親さんから飼育状況をしっかり聞いてメモなどしておきましょう。
          普段の餌・好物
          病気をした事があるか・行き付けの病院
          推定年齢・性別
          昼間の行動・夜の行動
          餌を食べている時間帯
          遊ばせる時間・好きなおもちゃ
          ケージや餌を購入しているショップ
          その他、飼育に関する情報
          
ショップからの情報は、専門のショップ以外にはいいかげんなものが多いようです。
感心できないドッグフード・キャットフードを与えていたり、ひまわりの種が主食だったり、
問題のないフードを実際に与えているショップはごくマレです。

1、静かな環境つくり
  音・照明・日光・気温・振動などに配慮して静かな場所にケージを置いてあげましょう。

          暑かったり、寒かったりしない。(最低17度〜最高30℃)
          窓の近くは危険ですし、床や高い棚の上でなく腰の高さです。
          テレビ・コンポ・洗濯機などの電化製品の音が小さい。
          ドアーなどの開閉の音が響かない。
          子供などが大きな声で騒いだり、いたずらされない。
          外部の音(クラクション等)が気にならない。
          エアコン・ファンヒーターなどが直接当たらない。
          万が一脱走しても外部に逃げ出せない。
          直射日光が当たらない。
          他のペット、特にネコやフェレットが入れない。
          他のペットが居る場合、将来的に同じ場所(部屋)で飼うにしても
          一時的に環境に慣れるまで離す。

  このほかにも飼い主さんの住まいの事情に合わせて
  なるべく静かで落ち着ける環境に配慮してあげましょう。

2、さあ、フクモモがやって来ました!!

初日:

元親さんやショップの環境からガラッと別の世界に来たフクモモちゃん。
何の前触れもなく、「ドラエモンのどこでもドアー」で海外に連れて来られたような状態です。
さて、ここはフクモモにとって暑いのか?寒いのか?まぶしいのか?暗いのか?
うるさいのか?静かなのか?この匂いは何なのか?・・・とにかく落ち着きません。
新しいケージに移した途端、ブルブルと震えるはずです。
なぜなら自分の臭いがどこにも無いからです。
とにかく、狭くて安全で落ち着ける場所を探そうとするでしょう。
床材の下に潜り込んだり、藁巣とケージの間の狭い所に隠れたりしますが、
うまく行けばポーチや巣箱に入ってくれるでしょう。
覗いて観察したい気持ちは よぉ〜く分かりますが、ケージカバーを深めにしてしばらくそっとして置きましょう。
かなりのストレスで疲れているので、早めに消灯してあげましょう。
ショップからお迎えした仔ならそのショップの閉店時間頃に消灯しましょう。
里子の場合は元親さんに消灯時間を聞いておくと良いでしょう。
特に、深夜から朝9時頃にかけて水を飲んだり、餌を食べたりします。
馴れていないので初日はストレスからまったく飲まず、食わずの仔もいます。
極力静かにしてあげて下さい。

2日目:
昼間は寝ているはずですが、環境に慣れていないのでちょっとした事で起きてしまいます。
睡眠の邪魔をしまいように心掛けましょう。
お水を飲みに起きてきても、ケージカバーを上げて見たりしすると驚いて飲むのをやめてしまいます。
ケージの近くから給水器やケージの柵を上り下りする音で、行動の気配を感じ取る程度に留めておきましょう。
仮の餌時間を決めて餌を入れ替え、給水器の水が減っていれば足します。
給水器は2〜3日置きに水洗いして水を入れ替えましょう。

ただし、次の事をチェックするために、一日何回か短時間、覗いて観察して下さい。
      パニックを起こしてケガなどしていないか?
      排泄しているか?尿や便の状態
      餌は食べているか?(何をどれくらい食べたか)
      水は飲んでいるか?

                    *  注    意   *

ショップや通販で購入した個体の場合、静かにしておいたのに3日たってもうずくまって動かない。
下痢やひどい異臭がする、餌を殆んど食べない、など異常に気が付いたらコクシジウムなどの感染症を疑って下さい。
ほかにペットを飼っている場合など、感染してしまう可能性がありますから
早めに病院に連れて行き診察を受ける事をお勧めします。
診察結果が出るまではどんな病気かわかりません。
また病院にはさまざまな病気を持ったペットが集まっています。
通院の際、待合室などでほかのペットなどに感染させないよう
また、別の病気をうつされないよう隔離し、「見せて欲しい」と求められても、
「何の病気かまだ分からず感染してはいけないので遠慮させて下さい。」とはっきりお断りしましょう。
待合室での「ペット自慢」など、もってのほかです。

万一病気なら、ショップに連絡し別の仔を求めたり治療費などの請求が可能かどうか交渉しましょう。
病気の仔を売りつけられたからと言ってそのショップが悪いショップだとは限りません。
問屋から来たばかりの仔で、病気に気がつかない場合もありますから事後のショップの対応で評価しましょう。

3日目以降 :
個体にもよりますが新しい環境にも少し慣れて、動きまわるようになります。
巣やケージ、ポーチなどにマーキングして自分の臭いを着けて安心できるスペースを確保するでしょう。
少しケージカバーを浅くしてケージの外の環境を見せて慣れてもらいましょう。
ポッコリケージのセッティングだと藁巣もポーチも上段ですから、
日中は上段が隠れる程度までケージカバーを上げましょう。
夜になったら安心して活動できるようにケージの半分位まで下げます。
ケージ越しに手渡しで餌を取ってくれるようなら早く馴れる可能性があります。

4〜5日経過したら :
日中、ケージカバーの前を上まで上げて様子を静かに観察しましょう。
恐らく寝ているか息をひそめています。
ノドが乾くと給水器に水を飲みに起きて来る程度ですがヤングでは昼間も起きています。
ケージの場所を移動したい場合は移動しても大丈夫だと思います。
但し、基本の静かな環境であるべきです。

行動パターン(時間)がほぼ決まります。
餌は部屋の照明を消して静かにしていると出てきて食べます。
これに合わせて餌の交換をします。消灯前に入れ替えるか夕方がいいです。
時間を決めると良いでしょう。


2007/07
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(フクロモモンガを迎えるときの参考としてご覧下さい。)