離乳の進め方

- 離乳をする前に -
飼い主さんの下で生まれたベビーならば母モモから離して人工授乳しているか、
あるいは母モモが育児しているかのどちらかでしょう。
母モモが育てていれば、離乳は母モモがするでしょう。
人工授乳の場合は飼い主さんが行ってあげなくてはなりません。
また、ショップからの購入や元親さんから譲り受けた場合なども離乳時期に当たれば
新しい飼い主さんが離乳しなくてはなりません。
元親さんやショップのスタッフから どの程度離乳が進んでいるかなど充分な情報を聞き出しておきましょう。
 
- ベビーを離乳させる時期 -
茶太郎の場合(茶太郎日記参考)
開眼後14日で初めて「かじりま専科」を食べているので離乳時期は開眼後2週間〜3週間位が目安になります。
しかし、里親さんの所に来た時には既に開眼していたり、はっきりした開眼日が分からない場合もあります。
ベビーが馴れていて手で抱く事が出来る場合は、飼い主の手や指をカミカミする行動が目安になります。
手や指をカミカミする事は昆虫を捕食したり餌を噛んで食べる練習だと考えています。
この行動をひとつの目安にして下さい。
 
- ベビーの体重 -
人に馴れていない仔の場合は体重が離乳の目安になります。
茶太郎の場合は7月6日に「かじりま専科」を齧り始めた時の体重は22gでした。
20gを過ぎた頃から食べても食べなくても「かじりま専科」を割ってポーチに入れて
臭いに興味を持たせるなどの準備が必要です。
馴れていない仔の体重はポーチごとや巣ごと計って後でポーチや巣の重さを差し引けば体重がわかります。
 
- 離乳はじめの食材 -
ポッコリランドでは「かじりま専科」ですがこれこそ個体差が著しくなんとも言えません。
一般的な所で、ミルクに食パンを小さく切って浸したものや、
ミルクに「かじりま専科」や「リス・ハムのまんま」「小動物用たまごちそう」「プロテインゼリー」「小動物用ゼリー」を細かく割って浸したものなどがあります。
フルーツの絞り汁やすりおろしたものも良いでしょう。
- 離乳食材 -
かじりま専科・リス・ハムのまんま・たまごちそう      :小さく割ってミルクなどに浸す。
りんご・ナシ・もも・メロン・すいかなどのフルーツ      :果汁またはすりおろしや細かく切って
焼き芋・ミックスベジタブル・焼きかぼちゃ・枝豆・コーン :豆やコーンは袋を取り除いて細かくする。
ヨーグルト・プリン・プロテインゼリー・小動物用ゼリー   :沢山与えない事。
メープルシロップ          :ヨーグルトや果汁の甘みを添加する時に便利です。
なるべくカナダ産の純度の高いものをお勧めします。
 
- 離乳食材に向かないもの -
○ミルワーム・コオロギ
 ベビーはまだ噛む事が出来ません。
○ライチやブドウの果肉・かまぼこなど
 噛み切る事が出来ず、のどに引っかかるのが心配です。
○ハチミツ
 ベビーには与えない方がいいでしょう。
 但し、便秘をした場合はぬるま湯で薄めて与えると便秘解消の効果が期待できます。
 忘れましたが、たしか浸透圧の関係かで親でも濃いままではいけないはずです。
○キウイ・パインアップル
成分にたんぱく質を分解してしまう酵素が含まれているのが心配です。
 
- 離乳のポイント -
ショップによっては「心を鬼にして離乳して下さい。」と言って渡す場合があるようですが
この場合、ショップではまだ離乳していない場合や離乳が進んでいない場合があります。
偏った餌よりミルクで総合的に充分に栄養を摂ることはベビーにとってなにより大切です。
そこへ新しい環境にも慣れていないうちにいきなり今まで飲んでいたミルクまで取り上げられ、
見た事も食べた事もない餌をいきなり差し出されても食べられるわけがありません。
連れて帰って最低一週間は新しい環境に慣れてもらう事が一番です。離乳は二の次!
また、いきなり色々な食材をドンといれるのではなく、
一品から初めて2日に一品づつ交換したり増やしたりしていきましょう。
食べなかったからといってやめてしまうのではなく、
しばらく続けたりしばらく間を開けてから再度試してみたりしましょう。
ベビーの胃袋はまだまだ未発達で小さいく、また運動量も少ないので沢山は食べません。
盛んに遊ぶようになり、起きている時間が長くなれば自然と食べる量も増えますが、
フクモモの場合好き嫌いの激しい仔もいて餌には皆さん苦労なさっています。
普通の餌を食べ始めてからひと月弱でミルクは飲まなくなり完全に離乳します。
他の皆さんのHPも参考にしながら離乳食を考えて見て下さい。
2007/07
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