ヤング・アダルト編

元々、元親さんが人に馴らしていた、又はショップやネットショップで馴れた仔を購入した場合などは
新しい環境にさえ慣れれば、すぐに触ったり抱っこしたりしても問題はありません。
しかし、馴れていない仔はこれから時間を掛けて我が家のみんなに馴れてもらいましょう。

用意するもの:ポーチ・好物の餌

                       :  注  意  :

万が一、ポーチから逃げ出してもいいように窓・ドアー・排気口が閉まって入る事を確認。
逃げ込まれたら困る(例:タンスの裏など)をチェックして下さい。
必ず、薄暗くて静かな環境で行って下さい。

多少、威嚇されたり噛まれる事は覚悟してがまんして下さい。
噛まれた時にビックリするとそれに驚いて慣れにくくなります。

ケージから取り出す:
ケージにポーチを置いておき、入ってくれればいいのですが・・・
巣箱や藁巣ばかりでポーチに入ってくれない場合は、その日だけ藁巣や巣箱を排除してポーチに
入るよう促してみます。

ポーチに居る事を確認したら、フクモモちゃんが逃げ出さないように、
ポーチの出入り口を洗濯バサミなどで塞いでそーっとケージから出します。

1日目〜3日目
ポーチを膝の上に置いてポーチの上からそっと手を乗せます。乗せるだけでナデナデはしないで下さい。
飼い主さんの手の温もりや臭いが伝わります。
このまま、出来るだけ長い時間(1〜2時間)過ごします。
小さな音量なら、テレビを見たり音楽を聴きながら読書しながら、パソコンをしていてもOKです。
最初は威嚇鳴きをすると思います。「そんなに恐がらなくていいよ」とか
「○○ちゃんはいい仔だね」など沢山、話し掛けて下さい。

4日目〜6日目
膝の上に置き、しばらくポーチの上に手を置いて10分位おきます。
ポーチの出入り口の洗濯バサミを手が入るくらいそぉ〜と開けます。片手で塞いでもかまいません。
手の匂い、大きさを認識させます。
開いた所に片手を置きます。このまま出来るだけ長い時間過ごします。お話するのをお忘れなく。

7日目〜9日目
膝の上に置き、しばらくポーチの上に手を置いて頭とお尻の位置を確認します。
ポーチの中に手を入れお尻に触ります。けっしてナデナデしないで下さい。
振るえますが数分でおさまります。同じく、話掛けながら出来るだけ長い時間を過ごします。
時々、ポーチに顔を近づけ、ポーチの外から最初は鼻息を静かにゆっくり吹きかけます。
威嚇されたら、しばらく時間を置いて繰り返します。
威嚇されなければ、数回繰り返し、今度は口から極弱く「ふぅ〜っ」と息を吹きかけます。
これで、飼い主さんの口臭を覚えてもらいましょう。

10日目〜11日目
お尻をゆっくりナデナデします。嫌がって体を離したら、手を触れるだけに戻して下さい。
息を吹きかけながら話賭けます。
12日目頃〜
少しづつ、お腹から胸・首へと移動します。威嚇鳴きをして噛み付いたりしなければ、
首や頬・耳の後ろをナデナデしてあげます。
うまくナデナデさせてくれない時は好物の餌を与えて夢中になっている時にナデナデします。
ナデナデしながら少しポーチの入口を開いて鼻息を掛けます。威嚇しないようならポーチの中に
話掛けます。

馴れてきたら
ポーチの中で自由に触らせてくれるようになったら、部屋を薄暗くしてゆっくりポーチの入口を開きます。
逃げ出しそうになったらすぐに閉じる事ができる程度にして置きましょう。
馴れるに従って、序々に広く開けていきましょう。

環境に随分なれると(遊ばせる時は長袖・長ズボンでマーキングされてもよい服装にしましょう)
外に出て遊ぶようになります。手や肩など体に登ってきます。部屋を徘徊してマーキングをしたり、
カーテンをよじ登ったりします。
自分の所に呼び寄せる為、好物の餌を使います。餌に誘われて、手や肩に乗ってきます。
ケージを遊ばせる部屋に置き、入口を全開にしていつでも帰れるようにしておきます。
ノドが乾いたり、お腹がすけば自分からケージに入ります。
ケージに戻そうとしてむやみに追い掛け回すとせっかく馴れても警戒してしまいます。
遊ばせる時はなるべく一緒に過ごしましょう。ねこじゃらしなどを使って一緒に遊んであげると
良いでしょう。

馴らすのには時間が掛かります。個体差もありますから焦らず、気長にやって見て下さい。


2007/07
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馴らすポイント