【6】 遊ばせる
夕方日が暮れる頃になって起きて来ていたのが、宵っ張りをするうちに夜中にならないと起きて来なくなりました。
大体寝ようかという頃です。ですからひとけの無い部屋にケージを置くことが出来れば良いのですが。
但し、子供の頃(生後2年位まで)はいつでも顔を見ると直ぐ巣から出てきてケージにしがみ付いて遊んで欲しがります。
六畳の寝室で遊ばせていますが、まず、網戸にしがみ付かせます。
すると先ずそこでウンチとオシッコをします。
雑誌で「ムササビは出掛けるとまず排泄します。これは体重を軽くするためか?」と言う記事を見て、同じ習性かも?と考えています。
次はマーキングが始まります。網戸から飛び降りて部屋の周囲に背中をこすり付けて廻ります。
済んだら畳や布団や枕に、腰を振り降り胸をこすり付けています。
その後でカーテンを登って遊び道具に匂いをつけて歩きます。
一段落すると、鴨居を伝って廻り布団の上に飛んで来たり、あちこち縄張りをチェックしています。
あまり見られませんが、何と言っても一番面白いのは、頭のハゲでマーキングするしぐさです。
両手で布や髪をつかんで、頭のてっぺんをこすりつけるのです。
これは誰でも笑ってしまいます。
疲れたら、お気に入りのセーターに入り込んで寝ています。
かじり防止Goods こんなので防止しますがそんなにかじりません。
遊んであげる
馴れている場合なら、捕まえて首の下や耳の下、胸、お腹、飛膜などを撫でてやると喜んで軽いカミカミをしてきます。
あまり馴れていないのなら離して、ねこじゃらしや紐などにじゃれつかせて遊んでやってます。
その時、座った状態がいいみたいです。人のそばによってきて、匂いを嗅いだりします。
膝や足などに乗って来る事もあります。
遊ばせている時に、何に興味を示すか、マーキングはどのようにするかなど、良く観察してみるとおもしろいです。
また、この時に好物をおやつとして与えています。ミルワームなどは最初、箸を使って与え
馴れてきたら、手から与えてみます。ミルワームが苦手な方は、唐辛子などの香辛料が付いていない
「タラ珍味」(無印良品や100円ショップで販売)を小さく ちぎって与えて試してはどうでしょう。
但しあくまでもおやつですからやり過ぎないよう、注意してくださね。
馴れていない子を遊ばせている時は、なるべく人間は歩き廻らずに、じっとしていたほうが近寄ってきます。
常に警戒しているからではないでしょうか。
おもちゃに飽きて、散策やマーキングをはじめたら、むやみやたらと追っかけ回さないほうが良いと思います。
大きな手の振りなどの動作も控えて、立つ時も一度、中腰になり、ゆっくりと立ち上がりながら様子を伺ってみましょう。
ケージに戻す
遊び場所にケージを置き、入り口を洗濯バサミなどで止めて、開け放して置くと寒かったり、喉が乾いたり、お腹が空くと戻って
居たりします。
うまく戻らない場合は、布袋や、使い古しのセーター、毛布などを良く遊ぶ場所に吊るしたり、置いたりして置きます。
その子の匂いの付いている物があれば それを置きます。
暗くして、しばらく静かにしていれば、潜り込んで寝ていたりします。そのままケージに運んで戻してやります。
中には、遊び好きやケージを嫌がって、いつまでも戻らない子がいます。
最終手段として、皮手袋などで自分の手を防護して、捕まえます。
その際は、速やかに(なかなか難しい)彼らのストレスを最小限に考えてやっています。
遊び場の安全
ご覧の様に「ポッコリランド」は普通のお宅に比べて特殊環境と考えています。
6畳間で家具は置いてありません。
電気製品もエアコンと2箇所のコンセントそして照明器具だけです。
普通はタンス・棚・テーブル・ベットなどの家具と電気器具などがあると考えらえます。
これらの物が遊び場にある場合、なんらかの安全対策が必要になります。
彼らは暗くて狭い暖かい場所を好むようです。そして思ったより柔らかい体をしているので
ちょっとした隙間さえあればどこにでも入り込みます。
タンスの裏やベッドの下、エアコンの羽の間にさえ入っていきます。
危険な場所にはしっかり対策をして入り込めない様にしておく事をお勧めします。
写真は、コードや配線・コンセントなどもビニールホースや使い終わったラップの芯やモール、コンセントカバー・ペットボトル・ネット
などでカバーして、かじられない様に工夫したものです。お金を掛けなくてもアイデア次第で防げます。参考にして見て下さい。
マーキング・オシッコ・ウンチ
彼らの遊びの目的に一つがマーキング(縄張り主張)があるようです。
先に述べたように、オシッコとウンチは遊ぶ前に済ませてくれる子も居ますが遊びながらする子も居ます。
又、マーキングはお尻や胸、そして雄は頭にある臭腺を擦りつけてしますし、オシッコを一緒に
飛散させる事もあります。
マーキングの後はかなり強烈な臭いがします。「煮詰まったコーヒーの臭い」と私は思っています。
これは防ぎ様がありません。畳・桟・張り・カーテンレールカーテン・襖・布団・枕・服・人にとありとあらゆる場所に
マーキングしまくります。仕方が無いので、掃除の時に薄い家庭用洗剤で拭き取るしかありません。
オシッコは量が多いので気が付いた時にティッシュペーパーで拭き取ります。
ウンチは遊ばせた後にティッシュペーパーで拾って歩くか、乾いてから掃除機で吸い取っています。
けがの防止に
フクロモモンガは森の中ではスイスイ飛んでいるようですが、家庭の場合は限られたスペースです。
見ていると、180cmの高さの鴨居からジャンプして約150cm向こうに着地します。
観察すると、150cmほど落下した辺りで皮膜に空気をはらむようです。
滑空と言うより、「飛びついた」とか「落下した」と言う感じです。
落下が原因かどうかはっきりしませんが、ウチのピピリは落下して強く打撲したらしく、頬の傷が膿んで腫れあがり、
眼球が突出して瞬きが出来くなり、一時は失明の危険もありました。幸い、治療の甲斐あって、
ほとんど以前の状態に回復しました。視力は少し衰えたかもしれません。
けが防止の為に、布団を敷いて置きます。特に落下の危険がありそうな所を遊ばせている時にチェックして
座布団や古くなったこたつ掛け等を置いてやっています。
また、布団にマーキングやオシッコをされるのを防ぐのなら、大きなシートやカバーを敷いたりもしています。
布団の敷けない部屋なら専用に使い古しの布団やこたつ敷きなどを利用するのもいいと思います。
彼らは柔らかいところを直ぐ覚えます。
部屋の戸締り
遊ばせる前に必ず確認しますが時々忘れてあわてます。タンス・押し入れ・コンポ・テレビやビデオラックそして、部屋の窓・ドアー・
襖などです。特に窓やドアーから屋外に逃げた場合は、まず捕まらないと覚悟しなければいけないそうです。
実際に外に逃げられた事はありませんが、昼間に自分から外に出る事は無い様に思えます。
夜なら出ていくと思います、慣れていれば好物で帰ってくるかもしれません。
慣れている子でも、外の音や臭い、空気の違いにパニックを起こし、狭い所へ隠れようとするでしょうから、くれぐれもご注意を。
♪♪♪遊び道具♪♪♪