ピピリ治療日記
2000年5/06から20日頃に掛けて悪くなったところが再発
右眼の下、ヒゲの後ろ側がひどく腫れてきて、下瞼が押し上げられ眼が閉じて開けられなくなりました。
去年は、まだひどくて頬が腫れたのはともかく、眼球が出てきて3〜4日間瞬きが出来ない状態でした。
その時は、加湿器の蒸気をケージの中に導き、角膜が乾かない様にしようとしましたが、
2日めには、表面は乾燥してちりめん状になり、ほこりが着いたりしてもう眼はだめだろうと思いました。
しかし、治療の甲斐があって、殆ど元の様子に戻りました。(視力は分からないけど。)
その時は、眼の下を怪我して化膿したのだろうと思っていました。
腫れた頬の中には、膿みが一杯たまっています。
(みなさんの役に立てるには、写真が必要なのですが、可哀想でどうしても撮れませんでした。ご諒解下さい。)
2001年2月
1日 ここのところピピリ♀が痩せたと言うので、見てみたら随分痩せて毛並みが悪い。
3日ぐらい前から健康診断に連れていかないといけないと話していた。
夜になって、案の定右の頬が腫れている。去年貰っていた抗生物質を2滴与えた。
(後で、古いのをやってはいけないと、怒られた。)
固形物は食べない、細かく叩いてペースト状にすると食べる。
鼻が利かないのか、今の体調には辛いのか、大好物にも目もくれない。
体重108g (元はボールの様に太っていて、180gあった。)
2日 朝、S動物病院に電話すると休み。朝と夜に抗生物質をやる。かなり腫れる。
3日 S動物病院で診てもらう。注射器で膿みを吸い出し、さらに周りから押さえて広範囲の膿みを出して、
たっぷりのイソジンで消毒した。ウンチは固いので消化能力はまだ大丈夫との事。
薬は、イソジンと冷蔵庫に入れておいた目薬は去年貰った物で大丈夫と言う事で、抗生物質だけ。 費用4400円
※イソジンは小動物の消化能力を低下させ、下痢をさせたりするとの事。口内洗浄などは良くないらしい。
夜、うちで膿みを出してやろうとすると傷口が塞がっている。注射器で吸い出したので塞がりやすい。
大きく切ると、眼の近くでもあるし、それに自分で掻いたりして治りにくいそうだ。
画鋲の先を焼いて消毒して、傷口を開くのは少しの力では駄目で心を鬼にしてやらないといけない。
ピンクの膿みが直径4ミリのボール位出てきた。イソジンで消毒して抗生物質を飲ませ目薬を点した。
ペースト状の餌を、同じケージで飼っているチビリが食べたのでは意味が無いので、2匹を別々にする。
左から、イソジン(消毒)・抗生物質(2滴)・目薬(2剤2滴ずつ) 治療グッズ
4日 朝忙しく、夜早くに膿みを出す。量は少し減った様だがまだまだ心配。
消毒のイソジンを、顔を洗うせいで舐めたのかすっかり取れている。その為か糞が柔らかい。
眼が塞がっているので、お湯を綿棒につけて目やにを取ってやって、目薬を(去年もらったモモンガ用)を点してやった。
餌は少し食べたようだ。しかし沢山食べないと安心できない。
体重110g
5日 朝手当てをした。傷口を開こうとするが治ってしまっていて、画鋲のゆるい尖りでは開かない。
仕方が無いので、針の先で可哀想だけど刺す。絞ってみると黒っぽい血が出てきて、止めた。
診ると、腫れは昨日ほどではない様で、少し安心するが、全体的に広がっているような気がする。
抗生物質をやって、目を洗ってやる。
夜、腫れはひどくなさそうだし、明日は病院に行くと言う事もあって、傷口の様子から膿みを出すのを止める。
目を洗って目薬を点眼し、傷口を消毒して、抗生物質を与えた。
巣に帰すと、水を飲み、たら珍味をやると固いにもかかわらず食べた。
やっと好物を食べてくれた。
昨日の餌を見ると人参パン(食パンにキャロット100ジュースを染み込ませたもの)、ネーブルは良く食べていた。
6日 昼前に、病院で診てもらった。先生は注射針で腫れているところに穴をあけ、周りから絞る様に押していく。
大分腫れは引いた様だが、0.3mlくらいの膿みがあちこちから集まって出てきた。費用2100円
うちに帰って来て、眼を洗って目薬を点し、抗生物質を与えた。
4日ぐらいから、大分毛並みが良くなってきた。
夜、やはり膿みを出そうと、右眼の下と耳の下辺りを、昼に先生から貰ってきた注射針で刺す。
3本貰ってきたが、消毒できないので使い捨てにしなければならない。
さすが注射針、すっと刺さるが可哀想で仕方ない。それに黒い血しか出ない。
刺し方が悪いのか、膿みが無いのか分からない。素人は無理をしないほうが良い。
せっかく元気が出てきたのに、傷口から感染でもしたら元も子もない。
良く消毒して、目薬と抗生物質を与えた。
7日 朝、そう腫れてもいないようなので、目薬と抗生物質だけやった。
夜みると眼の下が腫れているので、刺して膿みを出さないといけない。
刺して周りを押していると、ブツッという感触があって黒い血が出てきた。
これは膿みのあったスペースに出血しているのかもしれない。
眼を見ると、眼の中に膿みが出た様にも見える。良く分からないがそういう感じも少しある。
元気なのは元気だが、まだまだ予断を許さない。
先生に、次に行く日を聞き忘れたので電話したら、休みだった。
8日 朝はやはりそんなに腫れていないので、目薬と抗生物質だけ。(腫れて無くって本当に良かった。)
夜、腫れていないようにと祈りながら見ると、眼の下がいつもの様に少し腫れている。
針で刺しすぎるのも良くないと思うのと、可哀想なのもあって目薬と抗生物質にしようと思った。
目やにで眼が塞がっているので、綿棒で目やにを取ってやる。
目薬を点して、良く行き渡る様に目の上下を押さえながらパチパチさせていると、涙が濁って来る。
確かに瞼の内側に膿みが出ている。
見ると腫れていた部分がへこんで普通になっている。
これは、右眼の下瞼の内側に出来物が出来ていると考えられる。
ようするに、ものもらいの深刻なやつではないか!
なんだものもらいか…と安心しかかって思った。モモンガのものもらいって治す方法があるのかとまた不安になった。
イソジンのせいか糞は柔らかいが、食欲はあるので取り敢えず安心している。
今日も先生は休み。
9日 朝、夜とも腫れはひどくない。
目薬と抗生物質だけ与える。
もう眼が目やにで塞がる事も無く、普通の1/3ぐらいの大きさで開く様になった。
先生と連絡がつき、明日診てもらう事になった。
10日 診てもらったところ、随分良くなったとの事で、うれしい。もう殆ど腫れも収まった。
先生が頬を針で刺すと、黒い血が少し出るだけ。
その時に、大量のウンチとシッコが出て、この様子では内蔵は全く問題なさそうだという事でした。
ただ、ウンチがゆるくクリーム状なのはイソジンのせいで、やめようという事になりました。
目薬の新しいのを貰って来ました。費用4400円
体重104gになっている。(傷口の消毒の為に、頬に塗ったイソジンを、手で顔洗いして舐めてしまう。)
前回、インターネットで調べた、フクモモの後ろ足の麻痺や、白内障の記事を先生のところに持参したが、
それを機会にか、先生が自分で調べていたのか、「これは瞼の病気だね」と一言。
瞼の内側に出来物が出来る、これはフクモモに限った事ではないそうだが、そういう病気があるらしい。
人間の、ものもらいとは違うらしい。
先生は、先日持参した記事をピピリのカルテと一緒にファイルして下さっていました。
おまけ:(先生の愚痴)少しは、自分のペットの知識を勉強してもらって、全く医者任せにするのは、勘弁してもらいたい。
待合室で、ペット自慢して他のペットに病気が移るのも分からないのか!
ウチは良く勉強していると言う事で、誉められてしまいました?。
11日 もう殆ど腫れも無くなって、朝も夜も薬だけ。
眼も左目の2/3ぐらい開いている。
何とか安心出来るようになった。
イソジンをやめたせいか、ウンチが少し固くなり始めた。
体重も110g近くに増えてきている。
12日 今日も腫れは無い。
朝は、寝坊して薬をやれなかった。(大分安心しているのだと感じる)
夜目薬をやると少し膿みが出る様な気がするが、これは心配のし過ぎのような気もする。
明日は、また先生に診てもらう。
13日 先生に診てもらって、「今日で治療は終わり。」との事。費用¥550−
今回もピピリは、神様の所に行かずに済みました。「良かったねぇ、ピピリ。」
この間持って行った獨協大学のHPの中にあった、フクモモの頭蓋骨の写真が役にたったのか、
先生は、この形から考えて涙腺の炎症だろうと、おっしゃっていました。
今日から、抗生物質はやめて目薬だけで様子を見て下さいとのことでした。
一緒に居たもう一匹のチビリを、元のケージに戻したら嬉しそうにしています。
でも、餌の取り合いはこれからも続くのでしょう。
追記 先生によると、くうびくう(フクモモにもあるらしい?)の病気ではない。
目が大きい分だけ、涙腺が発達している。
去年は、腫れがひどく、注射針で一刺しただけで大きな傷になり傷口がなかなか塞がらなかった。
メスで切開すれば膿みを速く搾り出せるが、治るのが遅く、感染し易い。
何と言っても、目の近くである為にメスでの切開は避けたい。
また、糞や排泄の様子から、内臓障害は考えにくいとのことでした。
先生は、宮島水族館の海獣も含めての主治医です。テレビに出た時はアロワナの手術をしていました。
14日 夕方診ると、少し腫れている様にも見える。
ウンチは普通の固さに戻った。
体重はなかなか増えない。104gのまま。
目薬だけ。良好。
15日 目薬だけ。
ウンチが元の黒い色に変わってきた。
良好。
16日 目薬だけ。
見ていて気が付いたが、元気な左目は瞬きをしている。
しかし、右目はあまり瞬きをしない。(目薬を点そうとすると、いいタイミングで目はつむる。)
たら珍味、ビールのつまみだがモモンガにとっては、形は棒状。
これをやった時、見比べると、これを元気なモモンガはすぐ食いちぎるが、ピピリは食いちぎるのに苦労している。
多分だが、頬を針で何度も突き刺したので、瞼の筋肉と咀嚼筋が回復していないのだろうと思う。
様子を見ていかなければ仕方ない。
状態は、良好。
17日 目薬だけ。
良好。
しかし、体重は増えない。105g
18日 目薬だけ。
眼は殆ど左右同じ様子になった。
目薬を点した後、綿棒で瞼を撫でてやると気持ち良さそうにしていたが、暴れる様になった
治ってきて痒くなっていたので、気持ち良かったのだろうと思うが、痒さもひいた様だ。
しかしウンチが柔らかくなっている。体重も減って102g
餌にビオフェルミンを混ぜてみる。
19日 目薬だけ。
眼のほうは、殆ど回復した様だし、病院から1周間経つので目薬も明日までにして様子を見ようと思う。
早速ビオフェルミンの効果があった様で、ウンチが固くなってきた。
今日もビオフェルミンを舐めさせる。
体重も106gに少し回復して、動きも昨日より活発になっている。
20日 眼の様子もいいし、ウンチも固くなったし、
病院から一週間経ったので、今日で目薬もやめて様子を見ていこうと思う。
体重106g
21日 体重109gに回復。
毛並みは今一つだが、この調子で心配なさそう。(元が太っていたので、ダブダブな感じがする。)
ピピの大きさでは120gから130gで良いと思うので、今度はあまり太らせない様に気を付けないといけない。
まだジャンプ力もなく、本来の動きではないが、この辺りで治療記は終了。
もう二度とこんなものを書かなくて済む事を祈ります。
( 皆さん、ご心配や激励有難うございました。 ぽっこりぱぱ&まま )